RAMマウント完全ガイド|走りに、揺るぎない自由を
バイクにスマートフォンを取り付ける。
それだけのことに、なぜこれほど真剣になれるのか——。
走りの中に集中し、振動と対峙し、景色を切り裂いていくその瞬間。
ハンドルに固定されたその“一点”が、すべての情報と意志の交点となる。
だからこそ、RAMマウントを選ぶ。
堅牢で、自由で、どこまでも信頼できる構成を、ここに。
構成の基本|3つのパーツが作る自由
RAMマウントは非常にシンプルな構成でできている。
しかし、その簡潔さの裏には、無限の組み合わせと信頼性が宿る。
- ベース:バイクに取り付ける起点。ボールが一体化されている。
- アーム:ベースとホルダーをつなぐ可動部。角度と長さを司る。
- ホルダー:スマホ・ナビ・カメラなど、目的の機器を固定する終点。
この3つを繋ぎ合わせることで、まるで「空間に浮かぶような」デバイス固定が実現する。
ボールサイズ|サイズに宿る思想
サイズ | 直径 | 耐荷重目安 | 用途 |
---|---|---|---|
Aサイズ | 約14.3mm | 〜0.5kg | 軽量ガジェット、小型カメラ |
Bサイズ(最も一般的) | 約25.4mm | 〜2.2kg | スマートフォン、ナビ、GoPro |
Cサイズ | 約38.1mm | 〜4.5kg | タブレット、マリン機器 |
D〜Eサイズ | 大型 | 〜9kg | 業務・軍用レベルの重量機器 |
用途に応じて、耐振動性・保持力・重量バランスの全てを見極めるべし。
バイクでの使用は、基本的にBサイズがスタンダード。
ベースの選択|愛車に最適な「起点」を探せ
RAMマウントは、取り付け場所によってベース形状が変わる。
選択肢は多いが、選ぶ基準はシンプル——「愛車との相性」だ。
- U字クランプ(ハンドルマウント)
最も汎用性が高い。パイプ径に応じてクランプし、Bサイズボール付き。 - フォークステムマウント
スーパースポーツなどのトップブリッジ中央に装着。センター寄りで美しく決まる。 - ミラーマウント/M8ボルトマウント
ミラーやスイッチボックス共締めに使える、スペースの少ない車両向け。
取り付け後の配線処理や、操作性にも気を配ること。
その1cmのズレが、走りの質を左右する。
アームの長さ|視線と操作性の調律
RAMアームには主に「ショート」「ミディアム」「ロング」の3種類が存在する。
長ければ可動域は広くなるが、振動の増幅にもつながる。
逆に短ければ剛性は高いが、視認性が犠牲になることも。
ミディアムサイズ(約9.4cm)が最も汎用的で、多くのバイクにフィットする。
ハンドル周辺が狭い場合や、コンパクトにまとめたい人はショートが有効だ。
ホルダーの選び方|掴む力と放さぬ信頼
RAMマウントの代表的なホルダー、「X-Grip」。
バネの力でデバイスをしっかりとホールドし、角度調整も自在。
さらに、不意の衝撃に備えてラバーバンドでの補強も可能。
用途に応じて、以下のホルダーが選べる:
- X-Grip:スマホ全般に対応。美観も◎
- ユニバーサルタブレットホルダー:振動吸収に優れ、iPadなどにも対応
- GoProマウント:アクションカメラに特化
取り付け手順|ライダーの手で完成させよ
- ベースを愛車に固定(クランプまたはボルト)
- ボールにアームを装着し、仮締め
- アームの先にホルダーを取り付ける
- デバイスをセットし、視認性・操作性を確認
- すべての接合部を本締め。振動対策も忘れずに
そして一度取り付けたら、数百キロ走ってみよう。
その揺るぎないホールド力が、旅のストレスをひとつ減らしてくれるはずだ。