【バイク教習・技能検定】減点項目と配点一覧|合格のために知っておくべきこと
バイク教習の集大成ともいえる「技能検定」。
検定に合格するためには、安全に走れるかどうかだけでなく、減点されない操作を確実にこなす必要があります。
本記事では、普通・大型自動二輪の技能検定でどんな行為が減点対象になり、何点減るのかを明確に解説します。
知っておくだけで“落ちないための意識”が変わります。
■ 技能検定の合格基準
- 持ち点:100点
- 合格ライン:70点以上
- 減点は操作ごとに細かく規定され、70点未満になると不合格
- 転倒・脱輪・大幅なコース逸脱などは一発失格(即中止)
つまり、30点以上の減点をされないように走りきることが合格の最低条件です。
■ 減点項目と点数一覧
減点項目 | 内容 | 減点 |
---|---|---|
エンスト | 不適切なクラッチ操作などでエンジン停止 | 5点 |
合図不履行 | 方向指示器の出し忘れ、遅延など | 5点 |
合図不適 | 合図のタイミング・距離が不適切 | 5点 |
目視確認不十分 | 進路変更・右左折時の安全確認不足 | 10点 |
速度不足 | 指定速度に達しない(例:急制動40km/h未満) | 5点 |
ふらつき | 進路維持が不安定、ライン取りが不正確 | 5〜10点 |
一本橋の脱輪 | 橋から片輪が外れる | 20点 |
一本橋通過タイム不足 | 指定秒数未満で通過(例:普通二輪7秒未満) | 5点 |
S字・クランク接触 | パイロンや縁石に接触(倒さなければ可) | 10点 |
後輪のわずかな後退 | 坂道発進で少し後ろへ下がる | 5点 |
転倒 | 車体が地面に倒れる(立て直し不能) | 即失格 |
コース逸脱 | 大きくラインを外れる | 即失格 |
接触・障害物踏破 | 縁石乗り上げ、パイロンなぎ倒し | 即失格 |
逆走・指示無視 | 検定員の指示に従わない/コース逆走 | 即失格 |
※教習所や都道府県により細部の運用に差異があります。
■ 減点されやすい“盲点”トップ5
- 目視確認不足(巻き込み確認)
→ 特に右左折・発進時の「首振り確認」が甘いと10点減点。 - 指示器のタイミング遅れ
→ 交差点手前30mで出すのが基本。 - スラロームでパイロンに近づきすぎ
→ 接触で10点減点の可能性。 - 一本橋のスピード不足
→ ゆっくりすぎてタイムオーバー、5点減点。 - ふらつき・左右のよれ
→ 緊張でラインがぶれると5点〜。
■ 減点されないための意識づけ
- “確認のアピール”は大げさなくらいでOK
- 合図・目視・進路変更はワンセット
- 一本橋やクランクは「リズム感」で走る
- 緊張で急操作しないよう深呼吸を忘れずに
ミスを減らすには、「知っている」ことが一番の武器。
技能検定は、あなたが「安全に走れるライダーか」を判断する場。
上手さよりも、確実な操作・安全確認・落ち着きが合否を分ける。
減点項目を事前に知っておけば、余計な失点を回避できる。
そして、自信を持ってバイクに乗り出すことができる。
教習は試験じゃない。
「走り出すための準備」なのだ。